実家近くの公園で改修工事をやっているのですが,囲いが一部撤去されて,中が見えるようになっていました。
改修前は,良くも悪くもごちゃごちゃした公園でした。小高い丘のようなエリアと遊具エリア,それらの間にある中途半端な広場スペース。全体的に木が多く,夏はセミの抜け殻が大量に落ちていました。あと,埋め立てた池の跡地なんかもありました。
保育園時代は遊具で遊び,小学校時代は鬼ごっこやかくれんぼをやり,中学校時代はサッカーの練習をやりました。
遊具エリアは親子連れのほか,カップルもベンチで休んだりしていました。こう書くと,清潔感のあるお洒落な空間だったかのようです。しかし,遊具は常に砂か泥で汚れていたし,ベンチは木が腐りかかっていました。あそこをデート場所に選ぶのは,あんまり得策ではないです。
丘エリアには,ちょっとした岩の集合があって,しばしば基地みたいな使い方をしていました。岩と茂みでなんとなく周りから隔離されており,特別感があったのです。ごっこ遊びとかには重宝しました。ただ,大人な雑誌がよく捨ててある場所でもありました。
茶色い土の広場エリアでは,よくサッカーの自主練をやりました。ロングキックやシュートの練習のため石垣にボールを蹴っていたのですが,そんなに広くない上に微妙な傾きや色々の障害物があり,かなり限られたコースに蹴らないと弾んだボールが戻ってきませんでした。地面もでこぼこだし。水はけも悪いし,サッカー男児には不親切設計でした。
こんな感じで,それなりの思い出があるのですが,それらすべてはきれいさっぱりなくなって,まっ平らで清潔な公園になっていました。多少木や置物的なものあるものの,全体が一気に見渡せるというのは新鮮です。これまでは,公園内の凹凸や木々によって,個々のエリアは視覚的に分けられていたからです。
あの汚いろくでなしの公園はもうないんだなと思いました。
なるほどなぁと思いました。
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