スープレックス(疑似日記part33)

疑似日記 (byササキ)

プロレスを初めて見ました。
一番衝撃だったのは,スープレックスが現実世界に存在するという事実です。

スープレックスというのは,相手を抱きかかえたまま,自分の背面の床にたたきつける技です。

ワンピースで,セニョール・ピンクがフランキーにかましていたのは知っています。それ以外にも,ギャグマンガでは強めのツッコミみたいなノリでよく登場する印象です。

これを見るたび,「どうやっても首折れるだろ…」と思っていました。筋肉マンあたりが由来の漫画的暴力表現なのかなというのが,私の見立てだったのです。

それを,目の前で屈強なおじさんが食らっていました。すごい音が鳴りますが,痛がりながらも,命に別状はなさそうです。

厚みのある背筋,太い首回り,盛り上がった肩。急にそれらが鎧に見えました。受け身のテクニックは勿論あるのでしょうが,もしそれを私が習得したとしても,やっぱり首は折れるでしょう。筋肉は外からの衝撃を吸収し,内臓を守っているということはわかっていましたが,それを実際に見て実感しました。

プロレレスラー,すごいです。

しかし,感心だけしていても芸がありません。私は学校の部活で合氣道をやっていたのでなんとかこいつらを倒す方法はないかなと考えてみました。前提条件として,正面から力勝負で言ったら絶対に負けます。

合氣道は基本的に,向かってきた相手の機先を制し,その力を返しながら無力化するというカウンター主体の武道です。ですから,距離をとりつつ,間合いに入ってきた相手の一瞬のスキをつき,技をかけられればこちらにも勝機があります。浅めの踏み込みの打撃をいなしつつ,踏み込んできたら身を返して相手に急接近し,天地投げで床に倒します。でもこれだと起き上がってくるので,再度距離をとり,なんとか一強締めの形にもっていて‥。

しかし,距離をとるのが難しかったり,カウンターに失敗した場合にはそのまま力で押し負けるでしょう。達人なら話は違うのでしょうが,私のレベルではやはり難しそうです。

どうせ負けるのなら,スープレックスを食らってみたい気持ちもあります。なぜ生死をかけてプロレスラーと闘わなければならないのかは分かりませんが,もしそうなったら,それが望みです。

 

※疑似日記とは?
https://psychseeing.org/gn1-gijinikkinitsuite/

 

 

 

 

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