机に肘をついて親指でこめかみを押すというのが,軽く考え事をするときの癖です。
左右のこだわりはありませんが,利き手の関係で右のこめかみが押されがちです。足つぼを押されたときのような,じんとした痛みがあります。快不快でいうと,快寄りの不快です。
何を考えていたかは忘れましたが,今日も右手でこめかみを押していました。例のごとく痛みがあります。少し手が疲れてきたので,左手に変えてみました。
痛くありません。
不安になってぐりぐりと力を入れてみると,当然痛みは出てきますが,じんとしたものではありません。こめかみを押すとじんと痛いというのは,上野にパンダがいるのと同じくらい自明なことだと思っていたので,これはなかなかに事案です。
しかし,目の前の現実は否定できません。そうなると,これまで痛かった右のこめかみが俄然心配になります。あの痛みは,あまりよろしくない痛みだったのでしょうか。
いや,痛くない左側が悪いという可能性もあります。昔,結構派手に顔面骨折をしたことがあるのですが,そのときは神経が衝撃で潰れて痛みなんて全然感じませんでした。
※今は完治しています。自己治癒力と現代医療に拍手。
まあ十中八九,大したことではないので病院に行ったりはしませんが,そうなると穏やかな困惑だけが残ります。それはそれでなんか腹が立ちます。
そういえば,こめかみをスペースキーで変換すると「蟀谷」と出てきました。「谷」は窪んでいるイメージなので良いですが,「蟀」はもう訳がわかりません。おそらく漢語からの借用でしょうが,もはや漢検以外で世話になることはなさそうです。「顳顬」とも書くようですが,これも「耳近辺かな?」くらいしかわかりません。表意文字としての矜持はどこへ行ったのでしょうか。
こめかみに対して怒りが湧きてきましたが,自分の身体の一部を悪者にするというのはどうにもしっくりきません。自分との対話といえばそれっぽいですが,あれはもっと高尚な文脈でやるべきことでしょう。今の状況はあまり高尚じゃありません。こういう怒り感情には,何か分かりやすいスケープゴートが欲しいところです。
正直なんでもいいので,適当に見繕いました。今日見かけたカップルにしようと思います。狭い歩道を並んで歩いていたのが,ちょっと邪魔だったので。こめかみに関する怒りの責任はあのカップルにあるとしましょう。私が未だにシャンシャンを見に行けてないのも,多分2人が悪いです。先日あった大きめの地震とか,南極の氷が融けているのとかもそうなんじゃないかと思います。
この辺まで考えると,色々とどうでもよくなってきました。お二方,汚れ役ご苦労様。末永き幸せを祈っておくので,今日のところは勘弁してください。
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