広島にきて,1ヵ月弱経ちました。
生地の下に麺の敷かれたお好み焼きをたべたり,ご当地で定番のラーメン屋に行ったり,徐々に広島を摂取しつつあります。
ただ,まだ牡蠣を食べていません。せっかく名物なのだからこれは履修しなければなりません。
今が旬なのか職場の同僚に訊いてみたところ,「今は違う」と言われました。なんでも,Rがつかない月はダメなんだそうです。一瞬意味がわからなかったのですが,つまりはこういうことでした。
1月 January
2月 February
3月 March
4月 April
5月 May
6月 June
7月 July
8月 August
9月 September
10月 October
11月 November
12月 December
5~8月はダメということですね。あたってしまうそうです。厳密にいえば,夏にも食べられる牡蠣はあるそうですが,定番という訳ではなさそうです。
これを聞いたとき,ひどく感心してしまいました。誰だか知りませんが,よく気付いたものです。Rには「R18」や「R15」のように制限のニュアンスもありますから,こういう警句的なものとの相性もよいです。贅沢を言えば,食べてはいけない月にRがついていればベストでしたが。
こういう的確な情報伝達とお洒落な言葉遊びがうまく共鳴した表現は,一度聞いたら確実に覚えてしまいます。少なくとも,これによってササキという人間が牡蠣の旬を忘れることは生涯なくなりました。もし忘れるとしたら,それ以外の大切な記憶も失われたときでしょう。
この美しさは,「いい国作ろう鎌倉幕府」に匹敵するものがあると思います。年代のごろ合わせなんか全部忘れたなんて方でも,これだけは覚えているのではないでしょうか。
ただ,最近は鎌倉幕府は1985年からというのが定説になったそうですね。だから,語呂合わせも「いい箱作ろう」に変わっているのだとか。これもシンプルで悪くないですが,以前の輝きには断然劣ります。
そう考えると,温暖化とかによって牡蠣の旬がずれたりしないか心配になってきました。
ストップ温暖化,です。
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